ジェルネイルとはジェルを塗ってUVライトに入れて紫外線に当てると硬化するものです。
マニキュアと違って自然乾燥ではなくすぐに硬化するので
数時間待つ必要がないのが特徴です。
でもそのUVライトに入れた時に爪の表面が熱っ!!!ってなったことありませんか??
ネイリストの皆さんはお客様に熱っ!!!って言われたことありませんか??
その原因は何かちゃんとわかっていますか??
今さら聞けないジェルネイルの仕組みシリーズを久々に書いていきます。
まずよく聞く他店での対応についてです。
熱いってなった時にネイリストさんはなんて説明するんですか?と聞いたときに
「我慢してください」
「それが普通です」
そう言われてしまうと「ああ。これが普通ってことはジェルネイルって痛いんだね」
ってなってしまいます。
それはとても悲しい事です。
もっとすごい話を聞くと熱いと言ったとたん裏から氷水をもってきてこれに手を入れろと
言われたとびっくりエピソードも聞いたことがあります。
知識がないとどんどん悪い印象が付いてせっかくネイルを楽しもうと思って来店してくれる方がとてもかわいそうです。
ではこの「熱っ!!」という現象が起こるのでしょうか。
ジェルネイルのジェルとはアクリル樹脂やウレタン樹脂などのいわゆる化学物質です。
その化学物質に紫外線を当てることによって化学反応が起こり固まっていきます。
化学反応がおこっている時に硬化熱が発生するのですが
これがまさにあの「熱っ!!」ってなっている訳です。
この硬化熱はメーカーにもよりますが50℃近くまでいくそうです。
そりゃ熱いよねっていう話です。
その熱さを感じる要因についてですが。
1つ目はジェルの量の多さです。
ベースやトップなどは顔料が入っていない分特に硬化熱を感じやすいです。
なので一回の量をたっぷり乗せすぎてしまうとその量分の硬化熱が発生するため
ああああああああっつうううううぃいい!!
ってなってしまいます。
しかもそれが皮膚に漏れていたりすると最悪やけどしてしまう場合もあります。
なので適切な量を乗せて、ノンワイプのように硬化熱が発生しやすいものは複数に分けて塗りましょう。
2つ目は爪が薄くなっている人です。
これは説明がなくてもわかると思いますが、ダメージを負って爪が薄くなっている分神経が近くなっているので
熱く感じてしまう場合です。
プレパレーションの時点で爪が薄くなっている人は普通の塗布量によりも少なめにして回数を増やしてあげてください。
トップやベースを塗る前に熱く感じる場合があるということを事前に説明するだけで
お客さんの不安を取り除くことができます。
そういう小さなケアが信頼を生みますよね。
それでも痛みに弱いなど感じ方はそれぞれです。
特にLEDライトは光が強い分硬化熱が出やすいので
熱くなった場合は一度ライトから出して熱が引いたらもう一度ライトに入れます。
硬化熱が発生するのは固まる瞬間だけなのでその一瞬が引けばそのあと熱くなることはありません。
初めから熱いと感じた人は入れる時に出し入れしながら少しずつライトに当てるのもいいです。
ネイリストさんはその様子次第でライトの硬化時間のタイマーを長めに設定しましょう。
原因や仕組みがわかれば何も怖くないです。
楽しくジェルネイルライフを送りましょう。