折角お金を出して来店してもらったならしっかりと長持ちしてほしいというのがネイリストとしての本心です。
しかしどうしても剥がれたり折れたりしてしまう事もあると思います。
下手したらクレームにもなりかねないリフト問題について今回は考えていきたいと思います。
原因はどちら側にあるのかを見極めよう
お客様側の場合で考えられる原因
折角上手に付けてもお客様の扱い方が乱暴だと剥がれてしまいます。
かといって「扱い方が悪いからですね」と断定してお客様にいうのは失礼極まりないですのでやめましょう。
その原因を見極めてアドバイスするのがプロの仕事です。
➀毎回同じ指が取れる
人にはそれぞれ癖やライフスタイルがあります。
職業もそれぞれなので指先の使い方はそれぞれです。
なので毎回同じ指が取れる場合そのお客様のライフスタイルに原因がある場合が多いです。
例えばパソコンを使う事務の方はキーボードを打つので先端からすり減っていき、特に人差し指と中指が取れやすい場合が多いです。
アパレル店員は段ボールを空けることが多いので親指が折れやすいです。
などそれぞれありますのでしっかりカウンセリングして見極めていきましょう。
➁亀裂や折れることが多い
ロングネイルを好む人に多いのですが亀裂が入りやすかったり折れやすかったりする人はいませんか?
このパターンの人は爪の硬さや扱い方に長さが比例していない人に多いです。
亀裂が入ると痛いですし、補強や長さ出しで追加の料金が発生してしまいます。
このタイプのお客さんはロングネイルを熱望してきますが、できればお客様に話してできるだけ短めをオススメするか、ベースを硬めに作る必要があります。
➂極度に乾燥している
食器洗いの時にゴム手袋をしていなかったり、季節的に乾燥していたりとジェルネイルに大敵なのが乾燥です。
乾燥は気にしているがどうしていいかわからないという方も多いです。
なのでなんでゴム手袋が必要なのか、保湿が必要なのか、正しい保湿の仕方などをしっかりと教えてあげましょう。
そのほんの少しの心がけで全然取れなくなったという方もいます。
ネイリスト側に原因がある場合
そもそもこちら側の技術が原因で浮いてしまう場合もあります。
それは技術不足だけではなく、見極めの不足などもあるのでそちらの線でも推理していきましょう。
➀根元から浮いてくるのはネイリスト側の原因が多い
先端から浮いてくる場合はお客様の扱い方によっての原因も多いと思いますが、根元から浮いてきた、チップのようにきれいに取れてしまったという場合はこちら側に原因があることが多いです。
考えられる原因としてはプレパレーション不足かジェルのはみ出しです。
なのでこのパターンが多い時は一度自分のやり方を見直してみたほうがいいと思います。
➁ジェルの相性
ジェルメーカーが多数あるのでそれぞれ性質も異なりますが、それによってお客様にも合う合わないがあります。
特に硬さについては注意しなければいけません。
とにかく硬いジェルを乗せとけばいいというものではなく、薄さや長さによって見極めていく必要があります。
なのでベースジェルもメーカーや性質違いの物を複数用意しておいた方がいいでしょう。
➂厚みと長さのバランス
すぐ折れちゃうんでトップを極厚にしてください。
とよく言われるんですがそれは間違いです。
逆に薄くつけるのが綺麗だと売っているサロンもありますが、全員がその
薄さで折れないとも限りません。
なので長さと厚みを見極めてその人に合ったベース作りをしなければいけませんので、厚すぎても薄すぎてもダメなんです。
おわりに
ジェルネイルが剥がれてしまう原因はこのように様々あります。
どちらが悪いとも断言しにくいですが、だからと言って一方的に悪いと責めるわけにもいきませんよね。
お互い気持ちの良い関係を築くためにもネイリストとしてしっかりとカウンセリングして見極めてアドバイスすることが重要です。
クレーム予防のためにもしっかりと説明できるネイリストさんになりましょう。